精神科デイケアって何?こころ・からだ・社会に対するリハビリの場
精神科デイケア(以後、デイケアと略します)では、うつや統合失調症等の再発予防を目的として、文化活動や運動系プログラムを実施しています。そして、こういった活動が医療だけではなく生活支援も含めたリハビリテーションにつながっています。
現在、デイケアを実施している病院・診療所は京都府全域で35施設あり、左京区内では7施設あります。
デイケアの目的
精神科では、退院しても地域で生活を続けていくことが難しい患者さんが多くおられます。その背景には薬の飲み忘れや他人との会話が苦手で部屋に引きこもりがちになること、それゆえに仕事をしたいが自信がないといった事などが挙げられています。これらは「生活のしづらさ」(生活障害)と言われており、患者さんの日常生活の中で大きく影響していると考えられています。
デイケアでは、その生活障害を少しでも改善していくために、ソーシャルワーカーや看護師、作業療法士、臨床心理士といった多職種で援助を行っています。
当院のデイケアの沿革
当院では、1980年頃から入院中や退院された精神科の患者さんを対象に、散歩やお茶、俳句等のプログラム活動を行っていました。そして、1989年12月12日に「精神科デイケア」として開所、現在に至っています.(対象は当院の患者さんです)
当院のデイケアの特徴
当院のデイケアは、左京区内の医療機関の中でもかなり早い時期に開所しました。特に精神科の入院病棟がない病院におけるデイケアは、今でも全国的に珍しい存在です。スタッフはソーシャルワーカー、看護師、臨床心理士が配置され、平日の9時30分~15時30分の間で行われています。