9月5日に三井ガーデンホテル四条で開かれた「Kyoto臨床研修の未来を考えるシンポジウム」に行ってきました。会場には、100名ぐらいの方が来られていました。
来年度見直し予定の臨床研修制度では、京都府の研修医の定員を来年度は、今年度の約3割減、再来年度に至っては、さらに定員を引き下げようとしています。
基調講演では、聖路加国際病院院長の福井次矢氏から、研修義務化になって以降、研修医の臨床能力は向上していると報告され、「現在の臨床研修制度が『医師不足』の元凶であるかのように言われているが、医師不足の要因は複合的なものであり、研修制度だけ変えても効果はない」と指摘されました。
シンポでは、「医師のキャリアパスを考える医学生の会」の山口廣子さん(大阪大学5回生)は、「都道府県ごとの上限枠は撤廃してほしい。医師不足の地域に強制的に配置されても即戦力にならない。医師人生を左右する臨床研修は教育の視点をもっと大事にしてほしい」と話されました。そのほか、研修医、指導医、大学病院・診療所の医師らがそれぞれの立場から研修制度や医師不足について発言され、非常に勉強になりました。少しだけ紹介します。(下図)詳しく知りたい人はご連絡ください。