公益社団法人 信和会 京都民医連第二中央病院

特集 健康を支える身近なパートナーかかりつけ医

「なんとなく体調がいつもと違う、心配だな…」
そんなときに日ごろから相談できる「かかりつけ医」を持つことをおすすめします。
健康に関することを相談でき、病気の早期発見にもつながります。
お気軽にご相談ください。

松灘里佳 医師

分野は内科一般外来として、「高血圧」「高脂血症」「糖尿病」「逆流性食道炎」など様々な患者さんを診療しています。

普段は、回復期リハビリテーション病棟で脳卒中や骨折後の入院患者さんを担当しており、退院後に当外来で継続的な治療を行っています。
かつて消化器内科医として働いていたこともあり、健康診断後の胃内視鏡やヘリコバクターピロリ菌の除菌治療、大腸がん検診後の大腸内視鏡検査といった対応も行っています。

また、日常の西洋医学とともに東洋医学である漢方治療も行っており、鍼灸治療の同意書も作成しています。
最近は、コロナ禍の影響で、「これといってどこが悪いわけではないがなんとなくしんどい」「のどがつかえる感じがする」といった不定愁訴で相談される患者さんが増えてきました。微力ながらも、そのような方々のお力添えができればと考えていますので、ひとりで抱え込まずに、まずはご相談ください。

中馬博子 医師

医師になって26年、あすかい病院に勤務して15年になります。

私の外来では循環器疾患を中心に、高血圧、高脂血症、高尿酸血症、糖尿病など一般的な内科慢性疾患を主に診療しています。循環器系の病気には狭心症や心筋梗塞、弁膜症、不整脈、閉塞性動脈硬化症、動脈瘤などがあります。
動悸、息切れ、むくみ、胸痛、歩行時などの下肢の痛み、手足の色が悪いなどの症状があって循環器疾患かどうか心配な時、または心電図などの検査で異常があった時、気軽にご相談ください。大学病院などでの専門的な治療が必要な場合はご紹介し、治療が終了後日常的な診療はまた当院でおこなうこともできます。

療養していく上で患者さんにお願いしたいことは、症状などの変化があれば遠慮せずお伝えいただきたいということ、そして薬にのみ頼るのではなく食事・運動療法といった基本的な生活習慣を大事にすることです。

片岡祥子 医師

当院の甲状腺・糖尿病外来では、甲状腺の病気や糖尿病などの治療を行っています。

甲状腺の病気

甲状腺は首の下側にある臓器で甲状腺ホルモンを分泌しています。当院外来では、甲状腺のできものや、甲状腺のはたらきの異常を扱っています。

体の中の甲状腺ホルモンが少ないと、げんきがでない、つかれやすい、むくみ、寒がり、体重がふえる、記憶力低下、便秘等の症状が現れます。逆に多いと、暑がり、つかれやすい、だるい、微熱、体重減少、イライラ感、食欲亢進、下痢等の症状が現れます。気になる方は、血液検査で簡単に調べられますので、お気軽にご相談ください。

糖尿病

当院では1型糖尿病、2型糖尿病、その他の型の糖尿病のいずれも扱っています。無症状の方も多いですが体重減少やのどの渇きなどをおっしゃる方もいます。その他にも、下垂体、副甲状腺、副腎等の内分泌疾患、高血圧や脂質異常症などの生活習慣病も取り扱っています。

畑玲子 医師

腎臓病外来とは、検尿異常、AKI(急性腎臓障害)、CKD(慢性腎臓病)、水・電解質異常などの腎疾患に対応し、適切な検査・治療を行います。必要に応じて高次医療機関と連携しています。

腎臓病にはどのような症状がありますか?

腎臓病は進行しても自覚症状がないことが多く、血液検査や尿検査が必須です。

近年注目されているCKDは成人8人に1人いると考えられ、新たな国民病ともいわれています。CKDの原因は、糖尿病や高血圧、慢性腎炎などです。当科ではCKDの原因を精査し、慢性腎炎やネフローゼ症候群など腎生検による組織診断が必要な場合は高次医療機関を紹介しています。
腎生検での診断後、治療の継続が必要な場合は当院でもステロイドや免疫抑制剤などの治療が可能です。

療養上のアドバイス

糖尿病や高血圧など生活習慣病によるCKDの場合は生活習慣の改善や薬物による血圧・血糖コントロール・食事療法などを中心に行います。CKDは進行すると将来的には透析などの腎代替療法が必要になります。できる限り進行を抑制するためには早期発見と定期的な外来通院が必要です。

健診などで検尿異常や腎機能障害を指摘された場合はお気軽にご相談ください。