京都民医連第二中央病院広報誌 2014年5月発行 vol.21
私たち健診課スタッフは、院内各部署と連携しながら、地域に住む人と働く人への保健予防活動を行っています。 保健師・看護師2名、事務3名のスタッフが働いています。当院への健診受診者は年間約6000人。 2008年に特定健診制度が始まって以降、健診数も年々増加しています。日々時間と闘いながら(でも笑顔で楽しく)仕事しています。 私たちの業務についてご紹介します。
事業所健診
毎年約160の地元企業さんの事業所健診を行っています。健診を行っている事業所に足を運んだり、地域の事業所へ「健康診断を受けませんか?」と訪問営業活動を行ったりしています。
産業医活動
現在11事業所と契約し、産業医による職場巡視、健診結果懇談会、安全衛生委員会など行っています。 業種によって疾患リスクの傾向が違います。統計資料やデータを事業所へ提供しています。 職場巡視では「職場の明るさは」「換気状態は」など巡視・懇談・報告書作成など行い、労働環境改善の一助となるよう活動しています。
特定健診・人間ドック・友の会健診
当院やあすかい診療所では京都市国保などの特定健診が受けられます。年1回の健康チェックに活用してください。 当院の国保人間ドックの年間200名予約枠は、年度末を待たずに埋まりますので、ご予約はお早めに。 友の会健診は、病院では年間700名近く利用され、気軽に健康チェックができます。
特定保健指導
病気のリスクを減らすため、生活習慣改善の動機づけ支援・積極的支援を行う制度が2008年度から開始しました。 当院栄養課の管理栄養士と、健診課の保健師が担当し、特定健診の結果から対象者へ案内し、個別指導を行っています。 「食事について具体的なアドバイスが聞けた」「ダイエットに成功した」と好評です。「忙しいし病気でもないし…」と考える方こそ、ぜひご利用ください。
健康権を守る大切な窓口として
皆さんは「健康権」という言葉をご存じでしょうか? 大切な基本的人権のひとつですが、福島原発事故・貧困格差等々の要因で、健康の不平等や差別化が進んでいます。 またストレスによるメンタル不全も急増しています。私たちは、健康への関心を高めていただき、誰もが持つ健康権を守るために、微力ながら日々仕事をしています。 受診者の「来てよかったです」「生活習慣を見直してみるよ」などの言葉に毎日元気をいただいています。 ぜひ気軽に健康診断を受けましょう。またご家族・知人の方へも勧めてください。 健診課はじめ放射線課・検査課・外来・栄養課スタッフなど健診に関わる職員一同、お待ちしています。