京都民医連第二中央病院広報誌 2015年5月発行 vol.23
訪問看護ステーションたんぽぽは現在、約200人の利用者様に在宅での看護の提供を行っています。
2014年3月に訪問看護ステーションの統合を行い、訪問区域は岩倉~三条蹴上と広くなりました。看護師も増え、現在16人の看護師が協力して働いています。
以下に、たんぽぽの特徴を紹介させていただきます。
1.機能強化型ステーション
2015年1月より、機能強化型ステーションの申請をし、承認されました。これは訪問看護師の数を多く配置している、24時間の対応をしている、在宅での看取りを行っているなど一定の条件のあるステーションに高い診療報酬を設定し評価されるものです。京都市でもまだ数カ所しか申請がないそうです。
2.人工呼吸器をはじめ医療依存度の高い利用者様の療養を支えています
少し前なら退院は無理とあきらめざるを得なかったような重度の利用者様も、本人と家族が「住み慣れた家で過ごしたい」と言われるなら、その人らしい在宅療養生活をめざし看護師がお手伝いをしています。
たんぽぽの利用者様の中には現在人工呼吸器を装着しておられる利用者様4~5人をはじめ、様々な状態に応じた看護の提供を行っています。
休日や夜間も24時間連絡をとれる体制をとって、必要な人に必要なだけ訪問に行けるようにしています。
3.「住み慣れた家で最期を迎えたい」 終末期のお手伝いをします
人生の最期をどのようなところで、どのような形で過ごしたいのか。それは利用者様と家族にそれぞれの思いがあり、それぞれに異なります。
最近のたんぽぽでは、そうした要望に応えるため「看取りの実践」を積極的に行っています。住み慣れた家で最期まで家族に看取られて終える経験はもっとも自然で本来あるべき姿といえるかもしれません。
年間約20人ほどが住み慣れたお家で最期を迎えられ、必要な看護の提供を行っています。ご遺族からは「看護師さんが毎日来てくれて心強かった」など言ってくださいました。
4.訪問看護師としての成長、そして質の高い看護実践を目指しています
たんぽぽでは年間を通して、様々な研修にスタッフを出しています。今年度は小林主任を認定看護師「訪問看護分野」の研修に出しています。難病ケア、緩和ケア、皮膚ケア、小児看護、精神看護などなどそれぞれの看護師が得意分野を追求し積極的に学習をしています。学習と看護実践を車の両輪として進んでいけるような事業運営を行っています。
5.雰囲気の良い職場です
また、日々の看護師同士のコミュニケーションも大切にしています。一人で訪問看護に行っているので自分の看護実践が妥当だったのかの振り返りを毎日行っています。不安や悩みもなんでも話し合える雰囲気の良い職場になっているので昨年度の看護師満足度調査では素晴らしい結果がでました。
昨年度は2人が出産、今年度も1人が出産の予定です。子育て世代の看護師も多く結婚、妊娠、出産、育児、介護など女性であればだれもが経験するライフイベントを職場全体で支えていこうと協力しています。
スタッフ一同頑張っていますので、皆様よろしくお願い致します。