京都民医連第二中央病院広報誌 2013年4月発行 vol.19
大文字
伝統を守り、医療の質を高める―地域の人々の生命と健康を守るために-
「Gerbera」 Gorou Ishikawa
伝統を守り、医療の質を高める
―地域の人々の生命と健康を守るために-
2013年4月より、門院長を引き継ぎ、院長となりました磯野と申します。
京都民医連第二中央病院(旧安井病院)は、地域の人々の生命と健康を守る親しみやすい病院として、地域に根ざした医療を提供してきました。 この伝統は旧安井病院から京都民医連第二中央病院へと引き継がれ現在に至っています。
東日本大震災、福島原発事故から2年が経過しました。被災地の復興は未だ不十分であり、放射性物質汚染被害の現状や将来に対する不安、 再稼動をめぐる問題、原発ゼロに向けての取り組みなど多くの課題を抱えています。 さらに、今後、拡大する貧困問題、2025年にはピークに達する超高齢化社会の到来という、経済・社会全体に厳しい試練が待ち受けています。
当院の南館は、ご存知の通り開設から30年を経過して老朽化が進んでいます。 南館のリニューアル(建て替え)は待ったなしの状況です。 この間に医療の内容も大きく変わりました。救急、外科手術などを中心とした急性期医療から、高齢者・リハビリテーションを重視する亜急性期、回復期、慢性期の医療へと方向を変えてきました。 私たちは旧安井病院から引き継がれてきた伝統を守り、南館のリニューアルとともに、医療の質を高め、新たな形でこの地域の医療に貢献していきたいと考えています。
より一層努力を重ねて行く所存ですので、何卒よろしくお願い致します。