京都民医連第二中央病院広報誌 2009年11月発行 vol. 13

「秋の装飾」 Gorou Ishikawa

時代は変わる -今こそひと・いのちが大切にされる政治を-

京都民医連第二中央病院
院長 門 祐輔

 9月16日に民主党、社民党、国民新党の3党連立政権が誕生した。私はこの政権に大いに期待している。

 9月9日連立合意文書によれば、社会保障費の自然増を年2、200億円抑制することを廃止する、低年金・無年金問題の解決、後期高齢者医療制度の廃止、医療費を先進国並みに増やす、障害者自立支援法の廃止、保育所の増設、待機児童の解消、学童保育の拡充、生活保護の母子加算を復活する、政府系金融機関による貸付制度や信用保証制度の拡充、製造業派遣を原則禁止する、最低賃金の引き上げ、地球温暖化対策の推進など、府民生活に直結するものが満載だ。

 それほどひとをモノ扱いし、格差を拡大し、地域をズタズタにし、医療崩壊を引き起こした「構造改革路線」に対するノーの声が大きいということだ。一昨年の参議院選挙で流れができ、今回の総選挙で動き出したこの時代の変化は変えられない。

 京都府政においても、府立洛東病院を廃止し、市町村合併を押しつけ地方の疲弊を招き、保健所の統廃合で新型インフルエンザなどの感染症対策に混乱をもたらし、府庁のリストラで官製ワーキングプアーをつくりだしてきた「構造改革路線」から、「ひと・いのちが大切にされ、府民生活第一の政治」への「チェンジ」が求められる。

なお私のブログは右記の通り。 http://www.mon-yusuke.com/