検査機能

乳房超音波検査のご案内

(写真6)

線維腺腫(良性)


硬癌(悪性)
触診での腫瘤の硬さを赤(軟らかい)~青(硬い)の色分けで客観的に表示します。

乳腺エコー

 近年、乳癌は女性の20人に1人と罹患率の急増とともに、日本では死亡率も上昇を続け、30-60代女性の癌死亡の第一位となっています。一方、欧米では罹患率の上昇はあるものの死亡率は低下してきています。早期発見、早期治療のための有効な検診が不可欠となってきています。マンモグラフィーの普及とともに、マンモグラフィーで見えにくい若壮年の乳腺組織の豊富な乳房にも有効な検査として乳房超音波検査が注目されています。また、乳房超音波検査は、超音波を使用するため、被爆を伴わない、人体に安全な検査です。
第二中央病院でも2006年6月より乳腺専用のエコー機器(EUB-8500)を、導入しました。このエコー機器は『Tissue Elastography』という、組織の硬さを客観的に判断できる機能を搭載しており、今まで以上に腫瘍の良悪性の鑑別に新しい診断情報を提供できるようになりました(写真6)。ぜひ、この機会に乳腺エコー検査の受診をお勧めします。

<乳房超音波検査の実際>
 胸にあたたかいジェルを塗って、プローブという超音波発振器具をすべらせて、両乳房、および腋の下をみます。痛みはありません。10分~15分程です。女性技師が検査します。


(写真1)
コンピューテッドラジオグラフィー
(写真2)
ドライイメージャー
(写真3)
イメージングプレート

放射線科新規導入機器

 この度2005年8月、放射線科に新しい機器を導入しました。
 CR(コンピューテッドラジオグラフィー)というデジタル画像処理装置(写真1)と、その画像をフィルムに焼き付けるドライイメージャー(写真2)という装置です。

 従来の写真の現像処理とは異なりIP(イメージングプレート)(写真3)というフィルムに代わるものを使用します。撮影後、接続されたパソコンで写真を確認しドライイメージャーから写真をプリントアウトします。

 CRの最大の利点としては被曝の低減が可能であるということがあげられます。また、写真をデジタル処理することにより一度の撮影で用途に応じたX線写真をプリントすることができるなどデジタル機器ならではの利点が多くあります。

 ドライイメージャーは従来のように現像液、定着液といった処理液を使用せずに、熱処理でX線写真をフィルムにプリントできることから有害な廃液を出さない地球環境にやさしい機器となっています。

(写真4)

コントラスト剤が入る前。


コントラスト剤が入った後。境界がはっきりわかる。

心筋コントラストエコー

 心エコーにおいても、コントラスト剤を使うことにより、さまざまなメリットが生まれています。今まで、心臓が非常に見えにくかった患者さんの場合でも、コントラスト剤を使うことにより、心臓内部や、心臓の筋肉自体の動きも非常に良く見えるようになり、正確な評価が可能となりました。(写真4)
 又、このコントラスト剤は、血液の流れを表すドップラー信号を増強させる働きがあり、さまざまな検査の、検出感度や精度の向上に役立っています。

(写真5)

オレンジ色のところが冠動脈。

冠動脈の描出

 冠動脈(心臓の栄養血管)は、心臓の表面を走行する血管で、この血管が詰まったり、細くなったりすると、心筋梗塞や狭心症などの病気になります。今まで、この血管はエコーで見ることが出来なかったのですが、最近の機器の進歩により、心エコーでの胸壁からの観察が可能になりました。(写真5)
 当院でも、最先端のエコー機器を導入しており、観察が可能です。