栂野 春菜 医師のあいさつ

 2017年4月より第二中央病院精神科で常勤医として外来診療と入院患者さんのこころの問題の支援を担当させていただくことになりました。

 個人的には10代の頃より人間の変化や成長に興味を持ち、女性の全ライフステージにおける成長にお付き合いしたいという思いから産婦人科医となり、よりこころの変化/成長に的を絞る目的で精神科医となった経緯があります。

 世界保健機関WHOは「健康」を「単に病気のない状態を指すのではなく肉体的/精神的/社会的に満ち足りた状態」と定義していますが、健康増進の一環を担う病院はじめ医療の役割も、これに照らせば単に病気を診断・治療するにとどまらないということになります。特にこころの領域においては「悩み」と「病気」は連続しており切り離せないものですから、精神科の病気が疑われる状況のほかにも、気持ちが行き詰まっているがどこに相談すればよいか分からないような状況、たとえば「学校/仕事が面白くない」「家族がぎくしゃくしていてしんどい」といったご相談を引き受ける役割も担っていると考えます。またもちろん脳の病気を背景としたこころの行き詰まりである認知症を巡るお悩みについてもご相談をお待ちしています。よろしくお願い申し上げます。

2002年京都府立医科大学卒

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