京都民医連第二中央病院広報誌 2015年5月発行 vol.23
大文字
「ムスカリ」 Gorou Ishikawa
南館リニューアルが始まります
いよいよ京都民医連第二中央病院南館リニューアルが始まります。北館、転換型老人保健施設「茶山のさと」の建設を経て、やっと実現する南館の建て直しです。計画が遅れたことで重なったとはいえ、信和会・病院創立60周年にふさわしい事業となりました。安井信雄初代院長が安井病院を建設して60年が経過し、第二中央病院と名前は変わっても、地域の方々の命を守り、いつでも、どこでも、だれでもが安心して必要な医療・介護を受けられる社会をめざすという、安井病院の伝統は受け継がれてきました。
今回の南館リニューアルでは、当院が今後目指すべき医療、特に2025年以降の超高齢・多死社会へ対応することを医療構想の中心に据え建設計画を進めてまいりました。その主な点は、(1)差額室料が不要な急性期病床を守る、(2)高齢多死社会へ向け緩和ケア病棟を導入する、(3)あすかい診療所と病院外来を統合再編して在宅医療、かかりつけ医機能を充実させる、(4)人権を守る地域包括ケアを実践し、疾病予防・健康を維持する地域づくりに取り組む、です。また診断と治療に欠かせないMRI装置とCTスキャン装置を更新して、最新設備に補強する予定です。
リニューアルは2年半の長丁場となり、その間皆様には大変なご迷惑、ご不自由をおかけしますが、これまで以上にこの地域に根ざし、何でも相談でき、安心してかかることができる病院にしたいと考えています。皆様の温かいご支援とご協力を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。