京都民医連第二中央病院広報誌 2007年4月発行 vol. 8
薬剤課
当薬剤課は、9名の常勤薬剤師で、主には入院患者様の調剤をする役割を担っています。
処方された薬を正しく調剤するのはもちろんですが、薬の飲み合わせに問題は無いか、量は多すぎたり少なすぎたりしないかをチェックするのは、とても大事な仕事です。普通の量でも腎臓や肝臓の機能が低下している方やご高齢の方には多すぎたり、不適当な薬もあります。個々人にあった安全な薬物療法を提案するのも大事な任務と考えています。とは言え、外からはなかなか見えにくい職場なので、入院患者様のところに行くと「○○薬局の人か?」と保険薬局と勘違いされることも。
そこで薬剤師のとある1日を紹介します。
朝全員で打ち合わせ……任務分担や入院患者様の情報や特殊な薬の処方などの情報を共有します。その後、退院される患者様のところに薬の説明に伺います。薬の飲み方、効果について説明し退院後も正しく薬を服用していただくための重要な仕事です。
次は、入院されている患者様の薬を作ります。内服薬、外用薬、注射薬などを分担しています。一刻を争う場合もあり、病棟から看護師が駆け込んでくることも。処方に疑問があれば処方した医師に連絡をとります。入院されてきた患者様の持ち込み薬も種類や数がそろっているかをきちんとチェックします。時間がかかる場合もありますが安全にはかえられません。
午後からは、担当の病棟のカンファレンス。患者様の情報を医師、看護師、リハビリスタッフと共有します。その後入院患者様のところに薬の説明に行きます。これから投与が始まる薬に不安を持っておられる方や服用中の薬の副作用を訴えられる方もおられます。薬の効果や飲み方を理解していただき納得していただくことが大切と思っています。飲んでおられる薬がちゃんと効いているか、過量になっていないか検査値をチェックしたりもします。
薬剤師の仕事はこれ以外にも、薬の保管・在庫の管理、院内への薬剤情報の広報、栄養管理、感染対策チームへの参加、使用薬剤の選定など……たくさんあります。
薬剤師メンバーは個性的な面々がそろい、和やかな中にも緊張感のある職場です。これからも安全・安心な薬物療法のため頑張りますので、よろしくお願いいたします。