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あゆみ

前史 – 「安井医院」時代

病院初代院長の安井信雄先生は吉田下大路町で約2年間の夜間開業ののち、1937年10月、左京区田中野神町に今日の病院の土台となる安井医院を開設。当時、保険患者は全患者の1~2割と貧困層の多かったこの地域で「お金はある時に払えばええ」と命は平等を信条に苦労をいとわない地域の医師として第1歩を踏み出しました。
今でも第二中央病院を「安井さん」と呼ばれる地域の方が多いことからも地域になくてはならない存在だったことが窺われます。

この地域に私たちの診療所を

東山診療所は、1952年7月、東山区大和大路に陶磁器組合、東山企業組合、生活を守る会などの運動により、開設しました。
(1968年2月より信和会に加入)
川端診療所は、1954年5月に青年たちが中心になって開設の運動を開始し50円、100円の募金をあつめ、個人の家を間借りして開設、診療を始めました。(1968年2月より信和会に加入)
大宅診療所は、山科での長年の夢であった民主診療所として、100人の発起人、300人の賛同で友の会を作り、1984年7月開設しました。
京都民医連洛北診療所は、1994年から「洛北に民医連の診療所をつくる会」を会員116人で立ち上げ、1996年10月開設しました。
今は、法人合同後、田中デイサービスセンターとなりましたが、田中診療所も信和会とともに歩んできました。1953年田中地域で京大セツルメントの学生たちが医療相談所をつくり、1954年11月に診療所となりました。

第二センター病院としてスタート、困難を乗り越え、「転換」をはかる

かねてからの念願であった老朽化した北館の改築を1997年に実現。事業には多くの方からの期待が建設協力金という形で寄せられました。同時に病院名も京都民医連第二中央病院と変更し、新たに高齢者医療や消化器、呼吸器の取り組みを進めました。また、1999年には京都民医連あすかい診療所の開設、病院は療養病棟を開設しました。2000年代に入り、病院は回復期リハビリ病棟を開設し、現在の急性期と療養、回復期の構成となり、2004年にはあすかい診療所併設歯科を開設、2005年には日本医療機能評価機構による認定を受けました。大きく様変わりする情勢の下、地域の中での役割を明確にして、連携を深め、質の向上に努めてきました。

「旧北館」と1997年に改築された「北館」

機能強化・病棟再編

北館改築後の医療情勢の悪化と順調には進まない県連センター病院構想の中で、職員と共同組織の努力により2004年には念願の債務超過を克服しました。病院はセンター病院から242床の地域の基幹病院へ転換することを確認しました。高齢化が進む地域をベースにした保健・医療・介護の総合的な要求に応える左京区最大の民間病院として、総合力と大学病院や開業医との連携で存在意義を発揮できる病院へと舵をきりました。南館改築を見据えて、2011年11月に病院ベッドの一部を転換して介護老人保健施設「茶山のさと」を建設。2013年に法人としてISO9001の認証、2014年4月には公益社団法人としての認定を受けました。

2011年に開設された「茶山のさと」

地域包括時代へ

公益社団法人の認定に当たっては、地域の中核病院として果たしている役割について、とりわけリハビリ医療、在宅医療、難病や高次脳機能障害への対応が高い評価を受けました。また、介護老人保健施設での摂食嚥下訓練や外部への積極的な活動についても公益認定の要素となりました。認定後も、左京区での訪問看護ステーションの大型化や山科区での総合ケアステーションの建設など、在宅支援の事業展開が更に進みます。食前体操の様子3行政区にまたがる事業の広がり、地域に根を張る質量兼ね備えた共同組織の大きな力、積み上げた経営改善、総合性を持った医師・看護師・リハなどの医療・介護スタッフ、医療と介護の連携と協同による在宅事業の展開など、法人の優点をいかして地域ニードに応える事業を展開してきました。2025年の地域包括ケア時代に向けて、2015年度の法人目標は「一歩手前で予防する。一歩進んで手をつなぐ。—地域での健康づくりと社会での安心づくりのどちらも進める1年に」と定めました。第二中央病院南館改築工事は、この流れの中で2015年秋に着工します。住み慣れた街で安心して暮らす—地域の医療と介護の架け橋として、信和会の挑戦は続きます。

信和会のあゆみ その他の取組み  
社団法人信和会設立
第一次病院建設のための募金始める
7月 安井病院開設、ベッド数40床(開設時の診療科 内科、外科、小児科、産婦人科、放射線科)
全日本民主医療機関連合会に加盟
  1955
ベッド数70床に増床 安井病院労働組合設立 1957
無料定額診療事業開始   1958
吉田健康会設立(友の会の前身) いっせい地方選挙、安井信雄元院長市議当選(4選)
伊勢湾台風による水害の救護班を送る
1959
第1次第3期工事完了(3、4階増築、総ベッド数108床)
救急指定病院となる
病理検査始まる
胃カメラによる診断法開始
1960
ベッド数11床増、合計119床   1963
院内保育所設置 社会保障改悪反対左京連絡会結成 1965
  いっせい地方選挙、安井信雄元院長市議当選(6選)
第1回日常医療総括会議(腹膜灌流のまとめ)
1967
病院建設に伴う新しい発展計画決定
地域募金活動開始
川端診療所、東山診療所の信和会加入
  1968
第2次第1期工事完成(南館1階2階新築、ベッド数204床)   1969
  いっせい地方選挙、安井信雄元院長市議当選(7選) 1970
  最初の患者会となる高血圧患者会結成 1970
第2次病院建設第2期工事起工
信和会近畿高等看護学校設立(その後京都保健会へ)
  1973
創立20周年のつどい   1973
京都民医連の外科研修センター病院として発足 安井信雄元院長逝去、享年69歳
第1回全職種の参加する症例検討会開催
1976
  安井病院友の会発足 1977
第2次病院建設第2期工事完成 ベッド数242床   1978
創立25周年記念のつどい(教文センター) 人工腎臓患者会「しんあい会」発足 1978
  京都府救急医療情報システムに参加 1981
大宅診療所開設(山科区)   1984
創立30周年のつどい
市内2次救急病院群輪番体制病院となる
第一回左京健康まつり開催(7000人参加)
知恩寺
1985
  京都民医連中央病院開設(中京区) 1987
第3次発展計画策定   1988
経営状況の悪化   1989
経営危機・京都民医連内支援   1991
「北館改築」の提起と第3次発展計画の総括   1992
北館改築建設協力金開始
訪問看護ステーション「たんぽぽ」開設
老人デイケア開設
  1993
京都市在宅介護支援センター併設   1994
京都民医連第二センター病院建設着工
「ありがとう北館・つくろう第二センター病院」集会
院外処方箋発行
ヘリカルCT導入
阪神・淡路大震災救援支援活動
1995
新北館オープン
岩倉に洛北診療所開設
訪問看護ステーション「どんぐり」開設(東山区)
  1996
京都民医連第二中央病院オープン(病院名改称) MR稼動  カラードップラー EUS導入
新看護体系2:1看護に
1997
総合リハビリテーション施設認可   1998
療養病棟(ベッド数50床)の開設
2000年問題対応のコンピュータの全面入れ替え
京都民医連あすかい診療所開設
ヘルパーステーション「こでまり」開設
  1999
  診療情報開示開始
介護保険法施行
2000
整形外科手術再開、手術室大改装
訪問看護ステーション「ひまわり」開設
ヘルパーステーション「くるみ」開設(東山区)
外部団体による病院探検実施 2001
回復期リハビリテーション病棟開設 医療福祉宣言確認
ボランティアセンターふきのとう開設
2002
高原デイサービス開設
泉涌寺湯デイサービスセンター開設(東山区)
健康友の会会員数が1万人に 2003
地域医療連携室設置、診療情報管理課設置
開放型病床5床登録
日本医療機能評価機構病院機能評価受審
臨床研修指定病院協力型として研修医の受け入れ
病院機能評価受審へ「改善」の大運動、病院の理念確定 2004
病院機能評価認定
大宅診療所改築着工
  2005
マンモグラフィ導入(乳がん検診)
政府管掌健康保険生活習慣病予防健診受託
外来透析再開
全日本民医連「孤独死」調査 2006
法人信和会長計提起(南館改築に向けての検討開始)   2007
2月電子カルテ導入(外来)、8月より病棟稼働
全身麻酔手術中止
終末期医療のガイドライン確定
後期高齢者医療制度開始 2008
転換型老健施設建設に向けての本格検討開始
日本医療機能評価Ver6受審
「田中飛鳥井町いのちのカルテ」上梓
環境保健協会との法人合同
  2009
日本医療機能評価Ver6認定
転換型老健施設建設着工
門祐輔前院長府知事選出馬
民医連綱領改定
2010
田中診療所の医科事業の廃止と統合、総合ケアステーションとして再出発(5/1)
介護老人保健施設茶山のさと開設(70床)と第二中央172床化(11/3)
東日本大震災(3月11日)
延べ50人の災害支援チーム派遣
2011
ISO9001取得に向けての取り組み開始 「お元気ですか訪問」開始
薬剤管理体制の改善強化
2012
理事長:小林充、院長:磯野理 就任
ISO9001法人として認証(洛北診、左京南包括支援センター除く)
第二中央病院南館プロジェクト立ち上げ 2013
公益社団法人に認定され4/1より移行開始
南館リニューアル計画着手
電子カルテリプレイス計画着手
診療報酬改定(病院病床機能再編から地域包括ケアシステム構築へ) 2014

第二中央病院南館リニューアル事業
東山診療所新築移転

いよいよ2015年秋頃から老朽化した南館の全面リニューアル工事が始まります。現地での建替えで、診療を維持しながら3期・2年半にわたる工事となり2018年春の完成予定です。新しい南館は、「超高齢化多死社会」のなか新たな機能として、緩和ケア病棟を開設します。また、外来はあすかい診療所の内科慢性疾患外来と在宅往診機能を病院外来に統合し、主治医機能、かかりつけ医機能を強化して、急性期対応から慢性疾患管理、そして在宅まで、地域で安心して暮らせるためにサポートする病院・外来機能を打ち出していきます。あすかい診療所は、通所リハビリを配置し、リハビリに特化した診療所として生まれ変わります。
東山診療所も老朽化しています。土地が見つかり次第新築移転計画を実行し、新たな医療・介護のネットワークで地域の皆様の暮らしと健康を守ります。
「安井病院」時代からの60年の歴史と伝統を引き継ぎ、新たな時代にチャレンジしていきます。第二中央病院南館リニューアル後イメージ